50代、まだ遅くない。走って稼いで、暮らしを整える。

50歳、初めての配達で誤配。心が折れかけた元旦の話

50歳、初めての配達で誤配。心が折れかけた元旦の話

2026年の元旦。
50歳にして、はじめてフードデリバリーの配達アプリを開きました。

オンにしたのは、出前館、ロケットナウ、Uber Eatsの3つ。
年始で祝日ということもあってか、アプリは想像以上にガンガン鳴り続けました。

「え、こんなに鳴るの?」

うれしいはずなのに、正直、そのときはワクワクよりも焦りのほうが大きかったです。
スマホ1台で3アプリを同時に見ていたので、画面は目まぐるしく切り替わり、どれを選べばいいのか頭が追いつきませんでした。
目はチカチカするし、気持ちは落ち着かないし、初日から少し軽いパニック状態でした。

本当は、もっと近距離で気楽にこなせる案件もあったと思います。
でも、そのときの私は「どうせやるなら少しでも単価が高いものを」と考えてしまい、ロケットナウのシングル1,480円、4.1kmの案件を受諾しました。

受けた直後に、心の中で自分にツッコミを入れました。

「いや、もっと近い案件あっただろ……」

高単価を取れたうれしさより、これをちゃんと運べるのかという不安のほうが強かったのを覚えています。

お店に着いて、いよいよ最初のピックアップ。
事前にYouTube動画で流れはかなり見ていたので、頭ではわかっていたつもりでした。
でも、実際に店員さんを前にすると、思った以上に緊張してしまいました。

「ロケットナウです」

本当なら、それだけ言えばいいはずなのに、声が少し小さくなってしまって、うまく言えませんでした。
店員さんに「番号お願いします」と聞かれても、アプリによって注文番号の表示場所が違うので、どこを見ればいいのかすぐにわからず、結局、店員さんに聞くことに。

たったそれだけのことなのに、
初回からこんな調子で大丈夫か”と、自分で自分が少し情けなくなりました。

それでも、なんとか最初の商品をピックアップ。
4.2km先のお客様のもとへ向かいました。

ところが、配達先は同じような建物がいくつも並ぶ古い団地。
しかもアプリのピンが少しずれていて、私はそれに気づかないまま、違う建物に置き配してしまったのです。

配達を終えた直後は、そんなことにも気づかず、
「なんとか初回を終えられた……」
という安堵感でいっぱいでした。

元旦から無事に1件やれた。
そう思って、少しほっとしながら自転車をこいでいたのを覚えています。

でも、そのあと次の案件を受諾したとき、急に違和感がありました。

さっきと同じ店舗から、同じ住所への配達だったからです。

「え……あれ? まさか……」

その瞬間、一気に嫌な予感がしました。
頭の中で、さっきの団地の景色がよみがえります。

もしかして、置く場所を間違えた?

でも、すでに次の案件は受諾済み。
そのまま同じ店舗に戻り、再び商品を受け取り、またあの団地へ向かうことになりました。

そしてアプリの詳細をよく見ると、正しい配達先はとなりの建物
完全に、私の誤配でした。

あのときは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
お客様にも迷惑をかけてしまったし、初回配達でいきなりこんな失敗をするとは思っていなかったので、かなり落ち込みました。

なんとか正しい場所に再度置き配して、ようやく本当に配達完了。
でも、終わったあとの気持ちは達成感よりも、安心と疲労と情けなさが全部混ざったような感じでした。

「初日でこれか……」
「自分には向いていないのかもしれない」
そんなことまで考えてしまって、正直、心はかなり折れかけていました。

元旦の最初の配達は、そんな苦いスタートでした。

それでも不思議なことに、私はこの失敗だけで終わりませんでした。
むしろこの元旦の誤配が、その後の配達のやり方を大きく変えることになります。

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry